■ツバメの巣エキス
燕の巣はタンパク質と多糖類が結合したムチンと呼ばれる良質の糖タンパク質を主成分とし、シアル酸を多く含んでいるのが特徴です。シアル酸とは、細胞の表面などに存在する「糖鎖」という物質を構成する成分のひとつです。糖鎖は、細胞同士の情報伝達係であり、免疫を活性化させたり体内の組織を構築したりする役割を担っています。
「正常な糖鎖構造が自然治癒力を強化する」
『人の体は何十兆もの細胞によって成り立っていますが、細胞はそれぞれバラバラに機能しているのではなく、お互いに情報を伝達しながら緊密に連携しています。
しかも各細胞がいろいろな化学伝達物質を出すことによって、全体の細胞が何らかの目的に向かって一つにまとまって機能を発揮しているのです。
たとえば免疫機能では、体に侵入した外敵や体内発生の異物、毒物、異常細胞などをいち早く認識し、それに対して適切な行動をとります。またガン細胞の表面には多くの糖鎖が存在していますが、その構造によってガンが転移を起こしやすいか、そうでないかが決まることも明らかになっています。
いずれにしても、糖鎖が多くの生命現象と関連していること、また現在問題になっている多くの”治らない、治せない”疾患群に糖鎖が深く関わっていることは明らかです。』
出典 四海書房 「病気を防ぎ 病気を治す 糖鎖のチカラ」より